北海道の自社工場にて一切の添加物を加えない昔ながらの手法で生産した乾燥海鼠を販売しています。
日本での馴染みは薄い乾燥なまこですが北海道産の海鼠は、中国で干し鮑、フカひれに並ぶ、高価でも大変人気がある乾物です。 『 中国では乾いたお金 』の意味を持ち 『 乾貨 』 と呼ばれています。また、乾鮑、魚翅、海参をその昔、日本幕府は年貢としてこれらの乾物を納めさせ、米俵に入れ香港と貿易を行っていました。俵に入れられた三品は 『 俵物三品 』 呼ばれ、現在でも乾鮑、魚翅、海参を 『 俵物 』 とも呼ばれています。
– 活なまこ / 原料のお話し –
唯一、北海道は日本海、オホーツク海、太平洋と三つの海に囲まれています。活なまこ自体、海域、季節によって個体差があります。放卵の直近、直後のなまこの身が最も薄く、生産者にとっては生産歩留まりが低い季節となります。放卵日を基点に前後60日が最も身肉が厚い事と、今までの経験で推察します。
– 乾燥方法 –
当社を含め基本的に天日と機械乾燥だと思います。夏場と冬場では天日と機械の使用比率が変わります。天日の場合、冷たい風が吹く晴天が一番です。乾燥機も温熱乾燥機、遠赤外乾燥機、近赤外乾燥機、冷風乾燥機などがありますが北海道では温熱乾燥が多いと見受けられます。
– 品質選別 –
文字通り品質を見極め等級別に仕分けをして階級分けをします。産地を問わず、乾燥なまこで最も重視されるのは『 棘 』 です。馴染みのない漢字ですがトゲです。北海道産の場合は製品の頭部を手前に見て左右に3列あるのが北海道産と中国の需要家は認識しています。製品に曲がり、凹みが無く、棘の根元と全体が太く、製品を舐めてみて塩味を感じない乾燥ナマコが特急品質です。メーカーによってはこの様な製品をAAA/トリプルA と選別をしていますが当社は自社の選別基準を設けAAA/トリプルAも含めA品と定めています。著しく湾曲や潰れが目立つ、著しく口が開き白色の固形物質を有した製品をB品と定め、著しい潰れ、加工不良、3グラム/1個製品 以下をC品と定め価格設定をしています。
– 流通価格と製品の種類 –
乾燥なまこの流通相場は一番高値で取引される北海道産の 『 淡乾品 』 基軸として南に行くほど価格が下がっていきます。北海道→青森→三陸→関東→関西(九州を含む)となります。生産手法は基本的に各地域、大差はありません。しかし、購買者、メーカーの意向で塩漬けにした『 塩蔵品/塩蔵なまこ 』を乾燥させた 『 塩乾品 』 があります。一般的に塩乾品の内部には塩が残るため生産歩留まりが高まりますので淡乾品に比べ価格は多少、リーズナブルとなります。

